*

ssb【000】多様化の時代 〜小さなお店、売りの方向性2

公開日: : 最終更新日:2014/05/25 小さなお店のバイブル 集客・開業・開店, 番外編

定食 イメージ


先日「大戸屋」さんに行きました。
ご飯の量が「少なめ・普通・大盛り」から選べます。
またご飯の種類も「とろろご飯」とか「じゃこご飯」など、数種類から選べます。
これで定食が600円台から高くても800円台と安いとは言えないまでも、とてもお手ごろ。

サンドイッチのチェーン店、サブウェイでは
トッピングを好みで選べる他
苦手な食材は言えば抜いてくれます。


こんにちは!伊藤です。

多様化の時代と言われるようになって久しいですが
いまやチェーン店でも工夫をこらして
個々のお客様の要望に答えるべくサービスを提供しています。


従来であればチェーン店で個々のお客さんの要望に対し応える事はありませんでした。
ですが、今では個々のお客さんの要望に応えるチェーン店も出てきました。

なぜでしょう?


チェーン店というと量をもとにした低価格路線が主流でしたが
そんなお店も増えすぎ
牛丼の価格争いに見られるように、競争が激しさを増しています。


そんな中で価格競争に陥らないチェーン店もあります。
冒頭に取り上げた「大戸屋」や「サブウェイ」です。

なぜでしょうか?

それは以前お話した「売りの方向性」が違うからです。

>>売りの方向性

  • 早い安い便利
  • 高級高品質
  • 親密さ(個別カスタマイズ)


チェーン店が当初「早い・安い・便利」という強みで売っていたのに対し
最近では「親密さ」の方向性を売りにしたチェーン店が出てきたということです。


本来であれば大きなお店にはなかなか出来ないことなのですが
それをうまく仕組み化してチェーン展開しているんですね。


そう、本来「個々のお客さんの要望に応える」という事は小さいお店のほうがやり易いんです。

極端な話、常連のお客さんの顔を覚えるのは
店主一人でやっているお店なら店主が覚えればそれですみますが
複数のスタッフで運営しているお店では
知っている人と知らない人が当然出てきます。


それをすべてのスタッフの共通認識として共有するようにするためには
なんらかの仕組みが必要になってきますね。


つまり大きなお店では「個々のお客さんの要望に応える」のは難しいのですが
出来る範囲=量を選べる、種類を選べる、というところでお客さんの要望に応えるようにしたわけです。


ところであなたのお店はどうですか?

あなたのお店の「売りの方向性」がもし「親密さ」ならうかうかしてられません。
量を選べるというのはチェーン店でも出来る事です。
他にも個々のお客さんの要望に応えられるよう工夫していかないと
チェーン店になかなか勝てませんよ。


「親密さ」を売りにしたお店の究極は
「いつもの」の言葉に応えられるということ。

そしてその「いつもの」に応えることに満足するのではなくて
お客さんの様子をみて、「今日は○○なんじゃない?△△はどう?○○にいいわよ!?」
なんて言える。


なんだ、どっかの飲み屋のママじゃない?!

そのとおりです。
そんなお店が潰れずにず~っと残っているんです!

でもね、よく考えてみてください?
こんなやり取りはチェーン店には絶対真似できないことなんです!


飲食店でなくてもおなじですよ!

美容室でも「いつもの」
マッサージでも「この人はこのあたりが凝っているんだよね」
話し好きなお客さんなのか
どんな内容の話しに興味があるのか

それとも静かにしているのが好きなお客さんなのか

個々のお客さんに対応するっていうことは
極論そういうことなんです。

なんか直接サービスとは関係ないんじゃない?
そう、直接サービスと関係ない部分でお客さんはお店を選ぶようになってきているんです。
そういった部分で居心地がよかったり悪かったりするんです。


蛇足かもしれませんが、
「安い・早い・便利」で勝負しては大きなお店にかなわない。
「高級・高品質」では多様化の時代にはそぐわない。
小さなお店の生きる道は
「親密さ」にしかないのかな…!?
と思う今日このごろです。


それではまた。



関連記事

ランチェスターの法則

ssb【番外編】日本のマーケティングはここから始まった?! 〜竹田陽一 ランチェスター戦略

竹田陽一さんは、1983年に「ランチェスター経営」という会社を創業し以来、中小企業のコンサル

記事を読む

売りの方向性

ssb【000】飲食店 売りの方向性

こんにちは!伊藤です。今回は「売りの方向性」という話です。以前「早い・安い・便利」を売りにす

記事を読む

怒りのイメージ

ssb【000】美容室の集客 さすがにこれは…

先日、始めての美容室に行ってきました。スポーツ刈りみたいなもんなのでたいそうな美容室に行く必

記事を読む

俺のフレンチ ビジネスモデル

ssb【000】「俺のシリーズ」のビジネスモデルが分かる!

前回、本当に「俺の…」は安いのか?ということでお話ししましたが今回はもう少しつっこんだ話をし

記事を読む

no image

ssb【000】LTV(生涯顧客価値)って???

こんにちは!伊藤です。 連休のお客さんの入り具合はいかかだったでしょうか? 今回どうしても紹

記事を読む

ssb【000】魔法使いとエルフとドワーフと…映画「ホビット 思いがけない冒険」

ホビット 思いがけない冒険 エクステンデッド・エディション(字幕版)

記事を読む

目標設定 イメージ

ssb【000】目標設定

  こんにちは!伊藤です。私は大学を卒業後、新築住宅の営業をしていました。営業と

記事を読む

ssb【000】もし主人公が親を○してしまったら?!〜メリダとおそろしの森 仕掛ける側の視点

メリダとおそろしの森 ブルーレイ(3枚組/デジタルコピー &

記事を読む

ssb【お知らせ】教材について

2013年より、教材「小さなお店の集客バイブル」を、サポート付き10,800円(税込)で販売してきま

記事を読む

ケーキバイキングのイメージ

ssb【000】ケーキバイキングのあのお店、なぜ流行るのか?〜コンセプト

先日イタリアンのお店に行ってきました。チェーン店ですがケーキバイキングといえば 「たぶんあ

記事を読む

Message

伊藤 義明

四十歳になって、どんどん時間の流れが速くなっているのを感じます。 それと同時に無理のきかない体になっていく事もひしひしと…
>>プロフィールはこちら

ssb【お知らせ】教材について

2013年より、教材「小さなお店の集客バイブル」を、サポート付き10,

ランチェスターの法則
ssb【番外編】日本のマーケティングはここから始まった?! 〜竹田陽一 ランチェスター戦略

竹田陽一さんは、1983年に「ランチェスター経営」という会社を

グーグル・マップ
googleマップの表示場所が間違っている!どうしたらいい?

googleマップ、よく使われています。 とっても便利ですが

googleプレイスへの登録1
お店を始めた…ネットで集客したいなら一番最初にやることはコレ!…Googleプレイスへの登録

実店舗へのお客さんをネットで集客… ホームページ作成!食べログ登

ナウシカのイメージにピッタリ!Ellie Goulding/Burn エリー・ゴールディング/バーン

最近、実家に置きっぱなしになっていた 本を整理しています。内容を

→もっと見る

PAGE TOP ↑