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house【004】住宅をローコストで建てるための7つのポイント

公開日: : 500万円で家は建つか?

前回、シンプルな四角の家にする理由は
雨漏りを避けるためだけでは無いです…と言った訳ですが
結論から言うと「ローコスト」にするためですね。

こんにちは!伊藤です。

そんな訳で、住宅をローコストで建てるための7つのポイント

  1. 四角い形の家にする
  2. シンプルな屋根にする
  3. 軒の出を考える
  4. 特殊な事をしない
  5. シンプルな間取りにする
  6. 必要だと思っているモノを無くしてみる
  7. 妥協出来る部分を探す

です。

順番に見ていきましょう。

 

1、四角い形の家にする

簡単な話です。同じ面積だったら四角い家とでこぼこした家、どちらが安いですか?ってこと。
分かり易くするために図を書いてみました。

同じ面積で
A、四角い家
B、でこぼこした家

を比べてみると

ローコスト住宅 建物の形

  • Bの方が隅の数が多い
  • Bの方が上から見た時の壁の長さが長い=壁の面積が広い


例えば壁材を考えた時、平面の材料より隅の材料の方が高価なわけです。
その材料が四角い家よりも多い。
ということは高くなるということ。

また外壁の面積が多くなる=当然高くなる。

そしてこれは場合によるのですが、床材など半端な部分(=無駄)が発生する可能性が高くなる。

というわけで、四角い家の方が断然ローコストで建つ訳なんですね。


2、シンプルな屋根にする

シンプルな屋根は前回書いたように雨漏りの可能性を減らすという意味でも有用です。
そして、もちろんシンプルだと価格もおさえられますね。

壁の話で「隅」という話がありましたが
当然屋根も折れ曲がった部分が少ない方が安くなります。
寄せ棟よりは切り妻
切り妻よりは片流れの屋根の方が安くできるはずです。
ただ、寄せ棟とそれ以外では壁の面積が変わりますから
そのことも考慮に入れないといけませんが…。

あと屋根の面積を考えると
勾配を急にした方が屋根面積が多くなり
緩くした方が少なくなるため
緩い勾配の方が安く出来ると言えます。

ただ、初期費用を安く抑える事が出来ても
メンテナンス費用が高くなるのはゴメンだ…
という人は通常の勾配を選択するのがいいでしょう。
※通常の勾配:5寸勾配程度(10寸行って5寸上がる勾配)


3、軒の出を考える

最近軒の出が全く無いような建物をよく見かけますね。
ローコストを突き詰めれば当然軒の出は「0」の方が安いです。

ただしそれは初期費用だけを考えた場合です。

軒の出が0だと壁の傷みが早いです。
軒が出ていれば雨が壁に当たらなかったものが
軒が0になることで雨が当たります。
当然壁の劣化が早くなります。

また雨漏りのリスクも高まります。
雨は上から降ってきます。
でも雨は上からだけ降る訳ではないんですよ!
台風など風の強い時には雨は横から降りますし
時には隙間を雨が上に登っていく事もあります。
※毛細管現象

そんな時には当然
屋根と壁のぶつかった部分から
雨がしみこんでしまう訳ですよ。

そんな訳で軒の出はコストを下げられる部分なのですが
個人的には軒の出「0」には反対で
せめて455mmくらい出した方がいいと思います。


4、特殊な事をしない

特殊な事、特別な事ってお金がかかります。
何でかって?
普通の事はライバルがたくさんいるので価格競争になるんですよ。
だから安くなる。
逆に特殊な事は…分かりますよね。

というわけで構造は一般的な
「在来木造」もしくは「2×4」がいいってことです。

その割には私の計画では
特別な構造で家を建てたいと思っちゃっているんですけどね。

同じような事ですが
「よく使われるものを使う」
ということも言えます。

理由は同じで、よく使われるものの方が安価だからです。
安価なモノを使えば安くなるのは当然です。
そういった小さな事の積み重ねが
全体として大きくなっていきますよ!


5、シンプルな間取りにする

シンプルな間取りって何?
間仕切りが少ない間取りって事。
究極は大きなワンルームにすること。

水回り以外は壁を作らない。
部屋を作りたい場合には
引き渡しが終わってから追々作っていくって事で。


6、必要だと思っているモノを無くしてみる

何も考えていないと普通に作ろうとしてしまいます。
本当に必要なの?

安いモノを使うより
そのもの自体を無くしてしまった方が
当然コストダウンには効果が高い!

で、具体的には何?

答え:「天井」!
つまり2階の床や屋根の下地材がそのまま天井になるってこと。
ただし、そこにきれいさを求めるとコストが高くなります。
つまり一般住宅で天井なしにしようとすると
大工さんがきれいにしようと頑張っちゃうから
むしろコストアップになるかも。

あと2階を歩く音などダイレクトに響くので
普通の家よりうるさいのでご注意。

他にも何かこれだ!って思いついた人は
ぜひ教えて下さいね!

あとは当たり前の話ですが
窓・ドアを少なくするのもローコストで建てるポイントです。

ちまたのローコスト住宅も窓が少ないですよね。

 

7、妥協出来る部分を探す

私の妥協ポイントは「照明」です。
照明器具って普通に買うと5,000円とか10,000円とかしますね。
凝ったものを付けるともっと高いモノもごろごろあります。

リビング、ダイニング、寝室、洗面所、玄関…
スペースの数分いりますから
1箇所1万円で10箇所で10万円ですか。

あまりたいしたことないか…。

まあ住宅ってそんな細かい部分の積み重ねなので
妥協出来るところは妥協して下げる!

え?「照明」無し?

そうではなくて裸電球みたいなものでいいかな?!って。

私の中で照明の重要な部分は形よりも「色」
日本の住宅を見ていつも思うのですが
何で「白色の照明を使うの?」※昼光色とか昼白色とか
そして「明るすぎじゃない?」ってこと。

私は「電球色」がいいです!
つまりオレンジ色の光。

照明の色 電球色 昼光色 昼白色

いまさら「電球」を使うの?
いやいや「蛍光灯」の電球色ですよ!
※「蛍光灯+色」で検索してみて

白色の光がいいのはキッチンと勉強する机くらい。
寝室は特ににオレンジの光「電球色」がオススメです!

あとは「洗面台」とかですかね。
洗面ボールと鏡つければ
あんなセット付けなくても良くないですか?

それではまた。

 

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Comment

  1. kiki より:

    はじめまして。
    kiki設計室と申します。
    私たちもこれから岐阜(安八)でセルフビルドをします。
    もしよければセルフビルドのお話をお聞かせいただけませんか?

    • 四十にして人生を楽しむ! 四十にして人生を楽しむ! より:

      kikiさま
      コメントありがとうございます!
      返答につきましては
      直接お話させていただければと思います。

四十にして人生を楽しむ! へ返信する コメントをキャンセル

伊藤 義明

四十歳になって、どんどん時間の流れが速くなっているのを感じます。 それと同時に無理のきかない体になっていく事もひしひしと…
>>プロフィールはこちら

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2013年より、教材「小さなお店の集客バイブル」を、サポート付き10,

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